お勧め投資本:Andrew Aziz氏著「How to Day Trade for a Living」

Andrew Aziz氏著の「How to Day Trade for a Living」という本を読んでみました。デイトレード初心者向けの入門本です。簡単な感想と、この本から学んだことを紹介します。

1. この本を購入した理由

プロフィール欄にも書いてありますが、私自身、株式投資は自宅で安定収入を得る方法の一つととらえています。とはいえ、私の現在の投資スタイルは長期投資型で、株式配当の受け取りが主で(基本的にバリュー株と成長株が混在しているポートフォリオを保有しています)、たまに銘柄の入れ替えをする程度で積極的なトレードはこれまで行ってきていません。

デイトレードには全く興味がなかったのですが、毎日数時間だけ株式の売買をして午後は好きなことをして過ごすようなライフスタイルが理想的だなと思うようになってきたので、デイトレードについても学んでみようと思うに至りました。また、最近テクニカル分析関連のWebinarを聞き始めたこともデイトレードにも興味が出てきた理由の一つです。もちろん基本的な投資スタイルを変えるわけではなく、長期保有用のポートフォリオはそのまま維持したまま、余剰資金でちまちまと練習する程度を予定しています。

せっかくなら体系的に学ぼうと思い、本書(キンドル版)の購入にいたりました。この本を選んだ理由は、ひとえにAmazon Kindleの「Analysis & Trading Investing Strategies」部門の売り上げが第一位だったこと(下記のスポンサーリンク参照)、レビュー数が4,000以上と多かったこと、およびキンドル版の値段が手ごろだったことです。この記事の下に本著のAmazonへのリンク(値段入り)を貼りましたが、$4弱で購入できます。

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2. 感想

平素な英語で読みやすかったです。また、株式投資の初心者にもわかりやすいよう、投資用語もひとつひとつ丁寧な解説が加えられています。

内容は、デイトレードを始めるにあたっての心構え、デイトレードに向いた銘柄の選び方、デイトレードに向いている時間帯、デイトレードをする上でのストラテジー等が分かりやすい言葉で説明されています。パターン・デイトレーダーの規則、 マージン・トレードに関しても基本的な説明があり網羅的な内容となっており、デイトレードに興味のある人が入門書として選ぶのに最適の本といっても過言ではないと思います。また、デイトレーダーの一日の過ごし方が具体的に書かれていたのもものすごく参考になりました。

3. 学んだこと

3.1 デイトレードを職業としてとらえること

本書で何度も繰り返し述べられていたことは、デイトレードは趣味としてではなく、きちんとした職業であると認識して欲しいとのことでした。

具体的には、会社勤めの人がするように、朝早く起きて、その日はどのようなトレードをするかプランを立て、証券市場が開く前に準備を整える等、生活態度に関する注意点が挙げられていました。また、ちゃんとトレーニングを受け、パソコンのモニターを複数(3基位)用意する等の初期投資を怠らないようにということも挙げられていました。

トレーニングについては、本格的にデイトレードを始める前にペーパートレード(トレードのシュミレーション)口座を作って、少なくとも3~4か月はペーパートレードのみを行うことを推奨していました。これは、お医者さんの場合、医学に関する本を読んで学んだけですぐに手術ができるようになるわけではないのと同様に、デイトレードに関する本を読んで知識を身に着けただけですぐに利益が出せるトレーダーになれるわけではないからだそうです。

例えば、マサチューセッツ州で、裁判所が証券会社に、顧客の統計を開示するよう求めたことがあるそうなのですが、その時の開示情報によると、6ケ月トレードをしたデイトレーダーの場合、実際に利益を上げていたのは全体の16%に過ぎなかったそうです。

ただ、成功しているデイトレーダーは平均で毎日$500-$1,000稼いでいる(年換算だと$120,000~$240,000)とのことで、成功すればおいしい職業といえます。尚、著者を始めとしてほとんどのトレーダーは$100,000程度の購買能力がある場合が大半とのことなので、購買能力の大小によって収入額も増減してくるのはいわずもがなです。

3.2 スイングトレードとの違い

スイングトレード(Swing Trade)との違いも勉強になりました。

まず、デイトレードとは(1)株式を買ったのと同じ日に売りさばく(その日はその銘柄が値上がりすると思ったときのやり方)、または(2)株式を売ったのと同じ日に買い直す(実際には持っていない銘柄を証券会社から借りるという形で入手して売り、その日のうちに同じ銘柄を買って証券会社に返す:その銘柄が値下がりすると思ったときやり方)というように、とにかく一日のうちに売買を終えるトレードを指します。

その日はその銘柄が値上がりすると思ったのに値下がりしたり、逆に値下がりすると思ったのに値上がりしてしまったりと、予想とは逆の動きをしてしまったときも、翌日に持ち越さずに損失をその日のうちに確定させてしまうのが鉄則だそうです。

これに対して、スイングトレードは、長期保有を目的としない点ではデイトレードと一緒ですが、売買のタイミングはより広範で、翌日、翌週、数週間後、数か月後で構わないようです。

また、デイトレードは取引する銘柄についての知識は不要(たとえ今にも倒産しそうな会社であっても、どのみちその日のうちに株主ではなくなるので、取引の対象となりうる)なのに対して、スイングトレードはきちんと取引銘柄の経営状態や事業内容も把握したうえで銘柄選びをする必要があるという点が違うようです。

ということで、そもそも銘柄の選び方が根本的に異なるので、デイトレードをしようと思って買ったけれども、株価の動きが予想と違ったので、損失を確定させる代わりにその銘柄をスイングトレードの対象に切り替えるというのはタブーとの貴重なアドバイスもありました。

ちなみに、デイトレードの方が元手となる資金を失うリスクが高い分、平均的なリターンもデイトレードの方が高いそうで、成功しているデイトレーダーの場合、資本の0.5%を毎日回収しているのに対し、成功しているスイングトレーダーの場合は年間のリターンが資本の20%程度とのことでした。

3.3. 一日のルーティーン

筆者のAndrew Aziz氏の平均的な一日のスケジュールを要約すると以下の通りでした。カナダのバンクーバーに在住とのことでニューヨークとは3時間の時差がありますが、以下はニューヨーク時間での表記です。

  • 9:00 AM~ 9:15頃:プレマーケット(Pre-Market)の状況やスクリーナーを利用して、Watch Listを作成
  • 9:15 AM~:チャットルームに入り、他のトレーダーと情報交換開始
  • 9:30AM~11:30AM:Watch Listに入れた銘柄を対象にデイトレード

尚、トレードをする銘柄は最終的には3つに絞り、3つのスクリーンで同時にフォローするとのことです(モニターを3基用意すると書きましたが、そのためでした)。たまにデイトレーダーの写真をみるといくつものスクリーンを机に並べていることがほとんどなぜそんなに必要なのかずっと疑問に思っていたのですが、謎が解けました。

また、他のトレーダーとチャットをしながらトレードというのも意外でした。デイトレードの場合、動きのある銘柄を選んでトレードする方が利益があげやすいそうで、チャットルームを利用することにより他のトレーダーがその日はどの銘柄に注目しているのか等の情報収集ができることに加え、ベテラントレーダーにいろいろアドバイスが貰えたりするという利点があるとのことでした。

上記以外にも、リスク・マネージメントの仕方(売り買いする株価の決め方)や、デイトレードをする際の戦略等の実践的な話もありましたが、ここでは割愛します。

人によってトレードのスタイルが違うと思うので、もっといろいろな人の本を読んだ方が良いのかもしれませんが、とりあえずデイトレードに興味のある人がまず手に取るにはうってつけの一冊でした。

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