
今回は、私が現在使っている携帯電話キャリアー、T-Mobileの凄いところ、利用上の注意点および海外での利用法について紹介します。手続きなしでアメリカ国外でそのまま使えるところが気に入っています(テキスト・データ使用料が無料です)。私は2015年8月からT-Mobileを利用しているので現在は9年目に突入しました。尚、あくまでもポストペイド(後払い)プランの場合を対象にしています。
1. T-Mobileの凄いところ
1.1 手続きなしで海外での通話・データの使用が可
まさにこの理由でT-Mobileにスイッチしました。ちなみにそれ以前はSprint系列のVirgin Mobileを使っていたのですが、勤務先が新築の高層ビルに移転したのに伴い電話のシグナルが弱くなり、別のキャリアを探していたときに同僚が勧めてくれました。
海外での使い方については長くなるので、後述します(下記の3をご覧ください)。
1.2 Wifi Callingが可能
大手キャリアの場合はあたりまえかもしれませんが、国内外でのWifi Callingが可能です(注:お使いの電話の機種がWifi Callingに対応している必要があります)。このメリットは2つあります。
一つはWifi につながってさえいれば、電話のシグナルの強弱に関係なく通話ができることです。例えば高層ビルでアンテナが上層階まで設置されておらず電話のシグナルが弱い場合であっても問題なく通話ができます。あと、試したことはありませんが、WiFiが使える車(Wi-Fi enabled vehicles)に乗っている場合にはどこに行っても電話がつながるということだと思うので安心だと思います。
もう一つのメリットは、海外にいる場合であってもWifi Callingを使った場合は無料でアメリカと電話のやりとりができることです。この点についても後述します(下記の3をご覧ください)。
1.3 プランを自分から変更しない限り、値上がり無し
過去8年を振り返ってみると、どんどん新しいプランが発表されて、より良い内容になっているもののプラン内容に応じて毎月の料金も上がってきています。
これまでがそうだったということで今後も変わらないとは言い切れませんが、既に古いプランに加入済みの場合は、勝手に新しいプランに変更させられるということはなく、気のすむまで古いプラン内容で古い料金のままでいて大丈夫のようです。
ちなみに、私の覚えている限りでは、Simple Choice plan→ One Plan → Magenta → Go5Gと変遷しています。私は最初はSimple Choice planに加入しましたが、55歳になったのを機にシニア料金のMagenta(Magenta 55+)に変更して現在に至っています。
追記(2024年9月1日):2024年5月22日に、6月24日から1回線につき5ドルの値上げをする旨の連絡がテキストで送られてきました。値上げをするのは約10年ぶり (“For the first time in nearly a decade, we are making a change to the price…”)と言っているので、またしばらくは値上げをしないだろうとは思うのですが、値上げを全くしないわけではないということで「プランを自分から変更しない限り、値上がり無し」というのは誤報でした。お詫びとともに訂正致します。
1.4 お得なシニア料金あり(55歳以上)
55歳以上の場合は、シニア用のUnlimited プランがあり、かなりの割引となってます。家族プランの場合、主契約者が55歳以上であればよく、全員が55歳である必要はありません。在住州に制限はなく、どの州にお住まいでも利用できます。
ちなみにVerizonやAT&Tにもシニア料金があるようですが、いずれもフロリダ州在住者のみが対象になるようです。
- T-Mobile → https://www.t-mobile.com/cell-phone-plans/unlimited-55-senior-discount-plans
- Verizon → https://www.verizon.com/plans/55plus/
- AT&T→ https://www.att.com/plans/unlimited-data-plans/55-plus-senior-discount/
参考までに私がSimple Choice Planを使っていたときはデータ2GBまでで一回線で月50ドル+税金でした。55歳になってからはMagenta 55+(データ無制限)に変更しました。Magenta 55+は最初は1回線で月50ドル(税込み、以下同)、2023年から主人が加わって2回線となり月70ドルの料金となりました(後述のAutopay利用時の料金です)。尚、55+ではない普通のMagentaの場合は1回線だと月70ドル、2回線だと月120ドルなので、シニア割引としてそれぞれ20ドル、50ドルが引かれていることが分かります。
追記(2024年9月1日):上記価格は2024年6月24日の値上げ前の価格です。値上げ後は2回線でAutopay利用時の料金は月80ドルとなりました。また、Magentaは新規加入できなくなったようです。
1.5 プランによっては無料でNetflixが使える
全てのプランが対象になっているわけではありませんが、以下のプランを1回線または2回線以上使っている場合にはNetflixが無料で使えるようになります。
- 1回線利用 — Go5G Next、Go5G Plus または Magenta MAX
- 2回線以上利用 — Go5G または Magenta
詳しくはこちら→ https://www.t-mobile.com/tv-streaming/netflix-on-us (Netflix)
我が家(Magentaを利用中)では2023年から主人がT-Mobileに乗り換えたため、やっとこの恩恵にあずかれることになりました。
1.6 プランによっては無料でApple TV+またはHuluが使える
Go5G Nextのプランを利用している人はHuluが、Go5G NextまたはGo5G Plusを利用している人はApple TV+が無料で使えるようになります。
詳しくはこちら→https://www.t-mobile.com/tv-streaming/hulu-on-us-deal (Hulu)
https://www.t-mobile.com/tv-streaming/apple-tv-plus-deal (Apple TV+)
1.7 週替わりで何かがもらえるT-Mobile Tuesday
T-Mobile Tuesdayというスマホアプリをダウンロードしておいて毎週火曜日にアプリを開くと、T-Mobileのロゴ入りのオリジナルグッズがもらえたり、他社の無料サービスがあったり、割引があったりします。週によって当たり外れがあるので何も興味をひくものがない週もありますが。。。
T-Mobileのオリジナルグッズは頻度としては3か月に一回程度で、T-Mobileの販売店まで受け取りに行く必要があります。これまでにもらったものとしては、ショッピングバッグ、ビーチバッグ、傘、帽子、手袋、靴下、コーヒーカップ、バスタオル、ハロウィーン用バケツ等、結構多岐に渡ります。直近だと、ピックルボールセット (ラケット2本+ボール)なんかも貰いました。
他社の無料サービスも多種多様ですが、今のところ毎年もらえているものや定期的に貰っていて気に入っているものとしては、MBL (Major Ball League) TVのSubscription、4x6サイズの写真(CVS、Walgreen他)等があります。また、母の日が近づくと生花の購入・配達の割引(以前は1-800 Flowerでしたが去年・今年はBouqsのものでした)が提供されたりしていて利用させてもらってます。
2. T-Mobileの利用に際して注意するところ
2.1 AutoPay(自動支払)割引を活用しましょう
料金の支払いをAutoPay (自動支払)にしておくと、1回線につき毎月5ドルの割引があります。以前はクレジットカードの利用でOKでしたが、2023年11月から、デビットカードまたは銀行口座引き落としのみが対象となりました。
2.2 海外での使用はあくまでも一時的なものと理解して利用しましょう
アメリカでの使用と比較して海外でのローミングが多すぎると、ローミングができなくなったり、電話回線を解約されてしまうこともあるようです。海外旅行に行く準備として旅行の「直前」にT-Mobileに変えるのは避けたほうがよさそうです。また、数か月にわたって海外に滞在する場合にも注意が必要のようです。
2.3 地域によってはカバレージが悪いかも?
ハイキングが好きな友人いわく、「カバレージで選ぶならVerizon 」とのことです。私はハイキングをするわけでもないし、旅行をするにしても交通の便の良い都市部へ行くことが多いので特に繋がりづらくて不便と感じたことはないですが、ハイキング等で山間部などへ行く機会が多い人はカバレージがどうなっているか確認してみてください。
ちなみに、クルーズでアラスカに立ち寄ったときは、T-Mobileのカバレージがなく、ローミングでAT&Tの回線につながりました。Domestic Roamingを利用している旨のメッセージがテキストで入ってきたと記憶していますが、Domestic Roamingの場合は使える容量が限られているので、使いすぎないように注意が必要です。
以下、T-Mobileのサイトからの引用ですが、データ容量の上限はひと月当たり200MBのようです。
How much domestic roaming data do you get?
(Source: https://www.t-mobile.com/support/coverage/domestic-roaming-data)
– Recent postpaid plans (On or after 11/15/2015)
If you have one of our more recent postpaid plans from the last few years (all Magenta plans, T-Mobile Essentials, all ONE Plan, or a Simple Choice plan activated on or after November 15, 2015 – both voice and mobile Internet), then you have 200 MB of domestic roaming data per billing cycle.
3. 海外旅行中のT-Mobileの使い方
3.1 対象となるプラン
大抵のポストペイド・プランの場合は海外での無料ローミングの対象となると思いますが、海外で使用するのが初めての場合は対象となるプランに加入しているか、以下のページ等で念のため確認してみてください。
https://www.t-mobile.com/cell-phone-plans/international-roaming-plans
(QA欄の「What T-Mobile plans qualify for international roaming benefits?」参照)
3.2 事前の準備
必要な手順としては、ローミングをオンにするだけです。事前にT-Mobileのカスタマーサービスに連絡したり、T-Mobileアプリで何か設定する必要はありません。
3.3 ローミング中の料金
以下は、2023年の3月に日本へ帰省して、スマホのエアラインモードを解除したたときにT-mobileから受け取ったテキストです。

上記のメッセージにあるように、テキストおよびデータの利用は無制限かつ無料です。データのスピードはかなり遅いですが、メールの送受信、Lineでのメッセージのやりとりや通話、Skypeでの通話等をするには十分なスピードです。
誰かに電話した時、誰かから電話を受けた時には1分あたり25セントかかります。なお、電話を掛けるときはアメリカにいるのと同じように、アメリカの番号の場合はそのまま、アメリカ以外の番号にかける場合は、011をダイアルした後に国番号もダイアルする必要があります。
(参考)日本の国番号は、81です。また日本へ国際電話をする場合には市外局番の先頭の0を省く必要があるので、市外局番が03で始まる電話番号(例えば、03-123-4567))へかける場合は、011-81-3-123-4567となります。
3.4 Wifi Callingの場合
ローミングではなくWifi Callingを利用した場合は、相手方がアメリカの番号の場合は発受信とも無料です。アメリカ以外の番号との通話の場合は、たとえWifi Callingであってもローミング時と同じで1分あたり25セントがかかります。
私は以前、実家でWifi Callingをしながら1階から2階へ移動したら途中でWifiが切れてしまったようでいつの間にかWifi Callingではなくローミングに切り替わってしまい、1分あたり25セントの料金を請求されてしまったことがあります。それ以来、海外でWifiのあるところにいる場合はすぐエアプレーンモードをオンに変えるように心がけています。
3.5 無制限の通話&もっとスピードの早いデータを利用したい場合(有料なら可)
アメリカ以外の番号またはアメリカの番号だけれどもWifi callingを利用しないで長時間(時間制限なしに)電話したい場合、またはもっとスピードの速いデータを利用したい場合には、別途料金がかかりますがどちらも可能です。日数・データ容量によって値段が変わりますが、1日(512MB)、10日(5GM)、30日(15GB)の3種類から選べます。ちなみに、私は試したことはありません。
詳しくはこちら → https://www.t-mobile.com/cell-phone-plans/international-roaming-plans/unlimited-calling-data-pass
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