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離職、転職後の401(k)をどうするか(実践編:ロールオーバーの手順・注意点)

3つあった401(k)を一つにまとめたので、その時の体験をシェアしたいと思います。ちなみに、Pre-Tax分を現在の職場の401(k)へロールオーバー、Roth 401(k)をRoth IRAへロールオーバーしました。2021年8月の体験談です。

1. ロールオーバーの基礎知識

これまで、主人の401(k)1つ、自分の401(k)2つについてロールオーバーしました。まずはその時の経験に基づいて学んだことのサマリー、および標準的な手続きについて説明します。

1.1 3回のロールオーバーを経験して学んだこと・ロールオーバー時の注意点

  • 401(k)プランによっては、401(k)のロールオーバーに関する配偶者の同意書が公証される(配偶者が公証人の面前で署名する)必要があることがあります。なので、ゆくゆくは日本へ帰国予定の人は帰国前にロールオーバー時に配偶者の同意書が公証される必要があるか確認しておいた方が良いかもしれません。
  • これまで投資していたミューチュアルファンドは一旦全て売却され、すべて現金化(小切手化)されます。
    • 今回(2021年8月末開始)はロールオーバー・リクエスト用紙を提出後、小切手の受け取り・送付・新口座の残高への反映に約2週間かかりました。株価がどんどん上がっているときに手続きを始めると2週間分とはいえ値上がりを逃してしまいそうで怖いので、もし選べるなら株価が下がっているときに始められるとラッキーだと思います。
  • 作成された小切手は、直接ロールオーバー先のブローカーに送られる場合もあれば、口座名義人あてに送られてくる場合もあります。
  • 口座名義人宛てに送られてくる場合は(1) Direct Rolloverまたは (2) 60 Day Rollover (Indirect Rollover)のどちらかに分かれます。
    • Direct Rolloverの場合はPayable to「新ブローカー FOB 口座名義人」 となっているので、サインせずにそのままDepositします。FOBとは、For the benefit ofの略です。
    • 60 Day Rolloverの場合はPyable to「口座名義人」になっていると思うので、サインします。
    • Direct Rolloverと60 Day Rollover (Indirect Rollover)の違いについてはこの記事が参考になりました。→ E*Trade: Understanding IRA rollovers
  • Pre-Tax 401(k) とRoth 401(k) の両方がある場合、別々の小切手が送られてくるので、それぞれ違うブローカーへ入金が可能です。
  • IRAにロールオーバーする場合、Pre-Tax分はTraditional IRAまたはRollover IRAへ、Roth 401(k)はRoth IRAへの移動になります。
    • Traditional IRAに入れてもともと入っていた資金等と401(k)からの資金が混ざってしまった場合は、新しい勤務先の401(k)へロールオーバーできません。
    • Rollover IRAに入れた場合は、新しい勤務先の401(k)がIRAからのロールオーバーを受け付けている場合にはロールオーバーできる可能性があります。

1.2 ロールオーバーの一般的な手順

ステップ1:新401(k)が外部の401(k)またはIRAからのロールオーバーを受け付けているか確認。IRAにロールオーバーする場合は、必要に応じて口座開設します。

ステップ2:旧401(k)に問合せ、 ロールオーバー・リクエスト用紙を貰います(オンライン口座にログイン後、オンライン上で入手できる可能性もあります)

ステップ3:ロールオーバー・リクエスト用紙に必要事項を記入、署名します。401(k)プランによっては、 公証済みの配偶者の同意書が必要になる場合もあります(私の時は3回ロールオーバーした内、1回のみでした)。また、ロールオーバーの受け入れ先からLetter of Acceptance (LOA)等を入手する必要がある場合もあるようです(私の時は3回とも不要でした)。

ステップ4:記入済みの ロールオーバー・リクエスト用紙やその他の必要書類を旧401(k)に送付します(郵送、Eメール、アップロード等)

ステップ5&6:小切手がロールオーバー先に送付・入金されて終了です。

2.(体験1)旧勤務先の401(k)→ Traditional IRAとRoth IRAへ

結構前の経験ですが、主人の勤務先の401(k)に入っていたPre-Tax 401(k)およびRoth 401(k)を、それぞれFidelityのTraditional IRAとRoth IRAにロールオーバーしました。ちなみに、主人が金融関係に疎いので全ての手続きは私が代行しました。

ステップ1:この時は、Rollover IRAを開く必要があるのか(ロールオーバーの場合には必ずRollover IRAを利用しないといけないのか)確認するためにFidelityに電話で確認しました。結果として、Traditional IRAへロールオーバーする形で問題ないと言われたので、Rollover IRAは開きませんでした。

ステップ2:記憶があやふやなのですが必要な用紙はオンラインでダウンロードできたと思います。ロールオーバーは初めてだったので、旧勤務先の401(k)を運営しているブローカーに電話をして、401(k)内で所有しているミューチュアルファンドをそのままそっくりIRAの口座に移動できたりするのか聞いてみたのですが、一旦全て現金化されるとの返事を貰いました。実を言うと、401(k)内でファンドを選ぶときに将来のロールオーバーを見越してFidelityでも購入できるファンドのみを選択したのですが、結果として全く無駄な作業でした。

ステップ3:401(k)のロールオーバーに関する配偶者(私)の同意書が必要 だったため、この用紙に関してのみ、公証人の前で署名しました。

ステップ4:こちらも記憶があやふやですが、Eメールは残っていないので、 ロールオーバー・リクエスト用紙および配偶者の同意書の原紙を郵送したと思われます。

ステップ5&6:小切手は401(k)のブローカーからFidelityに直接送られたため、あとはFidelityの口座に反映されるのを待つだけでした。

尚、Traditional IRAに入れた分は、その年のうちにRoth IRAにコンバージョンしてしまいました。

3.(体験2)旧勤務先の401(k) → 新しい職場の401(k) へ

2012年1月まで勤めていた職場の401(k)を 2021年8月末に ロールオーバーした時の体験です。

ステップ1:新しい職場の401(k)のオンライン口座内から「Rollover Into Plan form」が入手可能だったので、まずはその用紙をダウンロードしました。

ステップ2: 旧勤務先の401(k)のオンライン口座内からロールオーバー・リクエスト用紙が入手可能だったのでその用紙もダウンロードしました。

ステップ3: ロールオーバー・リクエスト用紙には配偶者の署名欄があり、配偶者の同意・公証人の面前での署名が必要か否かについては「要問合せ」とあったのため、電話で旧勤務先の401(k) を管理しているブローカーに確認したところ、不要(配偶者の署名すら不要)とのことでした。

ステップ4: 記入済みの ロールオーバー・リクエスト用紙は専用のEメールアドレスに送付しました。郵送も可能でした。

ステップ5:Direct Rollover用の小切手が私宛に送られてきました。 旧勤務先の401(k)のブローカーの方は、直接新しい職場の401(k) のブローカーへ送るというのが標準の手続きのようでしたが、 新しい職場の401(k) のブローカーの方が、一旦口座名義人(私)が小切手を受け取って 「Rollover Into Plan form」 と一緒に郵送するという手続きを要求していたため、わざわざ私宛に送ってもらいました。

ステップ6: 小切手と「Rollover Into Plan form」を新しい職場の401(k) のブローカーへ郵送しました。「Rollover Into Plan form」 に「小切手には裏書しないように」と書いてあったため小切手は受け取ったものをそのまま送付しました。

4.(体験3)旧勤務先の401(k) → 新しい職場の401(k)とRoth IRA へ

2020年8月まで勤めていた職場の401(k)を2021年8月末にロールオーバーしたときの体験です。

ステップ1: 新しい職場の401(k) については同上。Roth IRA (Fidelity)へのロールオーバーについてはオンラインで見つけた関連ページに全て書いてあったので特にコンタクトしませんでした。

ステップ2: 旧勤務先の401(k)のオンライン口座内からロールオーバー・リクエスト用紙が入手できなかったため、電話でリクエストしました。用紙は郵送されてきました。尚、こちらの口座ではPre-Tax 401(k)とRoth 401(k)の両方に残高があったのですが、 Pre-Tax 401(k) を新しい勤務先の401(k)へ、Roth 401(k)をRoth IRAへというように、別の金融機関へロールオーバーすることが可能であることも初めて確認しました。

ステップ3: ロールオーバー・リクエスト用紙には配偶者の署名欄すらありませんでした。

ステップ4:記入済みの ロールオーバー・リクエスト用紙はオンライン口座内からアップロードできました。郵送、Eメールでの送付も可能でした。

ステップ5: Direct Rollover用の小切手が私宛に送られてきました。 旧勤務先の401(k)のブローカーの方では、直接新しい職場の401(k) のブローカーへ送るというオプションがなく、 口座名義人(私)に小切手を送るというのが標準でした。

ステップ6(1): Pre-Tax分については、小切手と「Rollover Into Plan form」を新しい職場の401(k) のブローカーへ郵送しました。

ステップ6(2):Roth 401(k)分の小切手に関しては、少額だったこともあり、Fidelityのスマホアプリを利用してRoth IRA口座へ「Mobile check deposit」が利用可能でした。Mobile check depositが利用できる上限は$100,000、但しまだ実験段階なのでそれより少額でもうまくいかない場合もあるとのことでしたが、私のときは大丈夫でした。尚、Fidelityのロールオーバー手続きの 関連ページ には、 Direct Rollover用の小切手をMobile check depositする際の裏書きの要否について明記してないので注意が必要なのですが、裏書きは不要です(またスマホのスクリーンでは、裏書き欄に「for deposit only」と書くように促されますが、それすらも不要で、とにかく受け取ったときのままDepositします)。

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