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アメリカから日本への送金~マイナンバー不要のWise (旧TransferWise)を使ってみました

以前からチャレンジしようと思っていたワイズ(旧トランスファーワイズ)を利用して、アメリカから日本の自分の口座あてに送金してみました。一時間もかからずに入金が終了したので、その時の体験をシェアしたいと思います。2021年6月のお話です。口座開設法および送金法についても説明しています。また、2021年8月の経験も追加しました。

1. Wise(旧TransferWise)について

Wise(旧TransferWise)とは国際送金を安価に迅速に提供するサービスです。速さ・安さの秘密は、利用者にとっては結果として国際送金であっても、運用側にとっては国内送金の組み合わせだからということのようです。

日米間の送金を例にとって説明すると、「アメリカのAさんから日本のBさんへの送金(米ドル→日本円)」と「日本のCさんからアメリカのDさんへの送金(日本円→米ドル)」という需要をマッチングさせて、Aさんから預かったお金(米ドル)を他のアメリカ国内の利用者からのお金と併せて一旦プールした後、Dさんあての送金(米ドル)に充当、同様にCさんから預かったお金(日本円)を他の日本国内の利用者からのお金と併せて一旦プールした後、Bさんあての送金(日本円)に充当するということのようです。

あくまでも国内送金扱いなので国際送受金時に必要なマイナンバーの届け出・提示が不要となるため、マイナンバーを持っていないけれども日本の自分の口座宛に送金したい海外居住者にとってはうれしいサービスです。

注意:本記事はアメリカから日本への送金を扱っており、日本の口座からの国際送金の話題は対象外となっています。

2. 利用しての感想

2.1 送金速度

日本のビジネス時間内(アメリカでは夜間)に送金手続きを行ったせいか、30分程度で日本の口座に入金されました。とはいえ、手続きを行ったのがアメリカのビジネス時間内(日本のビジネス時間外)であったり、土日をはさんだ場合にはもっと時間がかかったのではないかと思います。

また「it can take up to 2 working days for your bank to credit the account」とある通り、日本国内での送金手続きが済んでから時間がかかる場合もあるようですが、私の場合はそんなことはありませんでした。受取銀行、受取人、送金金額によって違ってくるのかもしれません。ちなみに日本で受け取りに利用したのは三井住友銀行で、自分の口座あての送金、送金金額は$1,000(手数料差し引き後、108,248円)でした。

下に詳しく説明していますが、ワイズへの送金方法にはいくつか選択肢があり、送金手数料・送金速度に幅があります(2.3および5.7参照)。私は一番手数料の安いBank Debit (ACH)を利用しました。Bank Debit (ACH)の場合は送金に5時間かかる旨が書かれていましたが、上のスクリーンショットを見ても分かるように実際には10分もかからなかったようです。送金に利用したのはJPMorgan Chaseでしたが、JPMorgan Chaseの口座側では翌日の朝9時過ぎまで出金として表示されませんでした。

2.2 送金者の表示

日本側の記録(三井住友銀行の口座)をみると、送金者は私自身(ローマ字表記)になっていました。ワイズの登録時に入力した名前を利用したものと思われます。送金主がワイズ(トランスファーワイズ)として記載されるという記事を見かけた気がしたので、あまり頻繁に送金して「収入ではないか」等、疑いを持たれたらいやだなと思っていましたが全くの杞憂でした。

アメリカ側の記録(JPMorgan Chase口座)では、送金先はTransfer Wiseとなっていました。

2.3 手数料

宣伝通り、手数料は他と比べて安いです。

<国際送金の場合>

まずは国際送金時の手数料ですが、米ドル1,000 を日本に送った場合、以下のように一番レートの悪いペイパルと比べて3,500円近く多めに送れたことが分かります(2021年6月9日現在)。以下の表ではWire Transferを使った場合の手数料が出ているので、Bank Debit (ACH)の場合はさらに277円を追加(合計108,248円)で送れました。

参考までに、以下が1,000米ドルをワイズに送ったときの手数料です。送金法によって11.84ドル~45.97ドルとかなりの開きがあります。

<ドルの現金を日本(成田空港)で日本円に両替した場合との比較>

ついでに、ドルの現金を日本(成田空港)で日本円に両替した場合と、ワイズで予め日本の銀行口座に送金しておいた場合の比較をしてみたいと思います。

まずは、私がワイズを利用した日(日本時間だと2021年6月10日)のレートですが、ワイズでは1ドルあたり109.545円という為替レートが使われていました。以下はYahoo Japan Financeのアメリカドル/日本円の為替レート(TTM)ですが、2021年6月10日のレート(TTM)は109円台となっているので、ワイズで使用しているレートと大体一致しています。もっとも、実際の送金額(1,000米ドル)と手数料を引いた後の受領金額(108,248円)とで計算をし直すと、108.25の為替レートを使った(1ドルあたり約1.3円が手数料としてかかった)のと同程度ということになります。

(出所:Yahoo Japan Finance

次に、一番最近日本(成田空港)で両替した時の計算書のイメージを下に貼りつけましたが、2019年3月16日で、一ドルあたり108.94円(TTB)でした。TTBとはTTMに為替手数料を引いたレートで、金融機関によって異なりますが一般的には1ドルにつき1円が引かれます。なので、1円を足し戻してあげるとTTMベースだと109.94円というレートが使われたということになると思います。

ちなみに、上記同様Yahoo Japan Financeのアメリカドル/日本円の為替レート(TTM)をみると、2019年3月16日は週末だったのでデータはありませんがその前後の日をみると111円台でした。ということで、現金を両替した場合には、為替手数料のほかに1.5円~2円が手数料としてかかっていたことになるようです。もっとも、為替手数料はワイズを使えばかかってこないものなので、総合的にみると為替手数料+両替銀行の手数料として2.5円~3円が手数料としてかかったことになり、上記のワイズの1ドルあたり1.3円の手数料と比べると結構高めの手数料を取られていることになります。

(出所:Yahoo Japan Finance

2.4 使い勝手

SWIFT番号等の入力は不要で、国内送金なみに簡単です(これは送金金額によるようで金額によってはSWIFT番号の入力が必要になるようです)。尚、私はアメリカドルを指定して送金しましたが、日本円での受取金額を指定しての送金も可能です。

3. アメリカから日本への送金時に必要なもの

身分証明書等のアップロードは不要でした。

3.1 自分あての場合

  • 登録に使いたいEメールアドレス
  • 電話番号(2段階認証のため)
    • ちなみに、私はGoogle Voiceで取得した番号を登録しましたが問題なく認証コードがTEXTで届いたので、IP電話の番号でも大丈夫のようです。
  • 送金元の銀行口座またはクレジットカード情報
  • 受取銀行の情報(受取人名、銀行名、支店名、口座番号)
    • 受取人名は銀行口座と完全に一致する必要があるそうで、日本の口座の場合、通常はカタカナとの注意書きがありました。
    • 受取人名については、半角カタカナなのか全角カタカナなのか、姓と名の間にスペースが必要なのか悩むと思いますが、私はオンラインバンキングで表示された口座名義人(半角カタカナ、姓と名の間にスペースあり)をそのままコピペしました。登録された受取人を見ると半角だったものは勝手に全角に置き換わっていたので、半角・全角はあまり気にしなくてもよさそうです。ただし姓と名の間に入れたスペースは半角のままになっていました。

3.2 他人あての場合

上記に加え、受取人の住所が必要になります。受取人がワイズのアカウントを持っている必要はありません(受取人の口座情報が分かる場合)。

尚、任意の入力項目として受取人のEメールを入力する欄があります。受取人のEメールを入力した場合は、受取人が既にWise Account(注)を持っているか確認してくれ、持っているようであれば受取銀行の情報は不要となるようです。なので、自分以外に送金する場合で、相手が銀行口座の情報を教えてくれるのを躊躇しているときには、Wiseのアカウントを開いてもらうことによって口座情報が分からなくても送金ができるようになるようです。

(注)このWise Accountは、送金用に開いたアカウントとは別もので、別途申し込みが必要のようです。ワイズのサイトに掲載されている説明によると、送金だけでなく、お金の受け取り・保管もできるアカウントで、50以上での通貨での送受信が可能、アカウントの持ち主の銀行口座への移動も自動的には行われず、アカウントの持ち主の好きなタイミングで手動で行うようです(参考:What is a Wise account? | Wise Help Centre)。また、銀行口座を開くのと同じ扱いとなるので、ソーシャルセキュリティ番号や身分証明書のアップロードが必要になるようです(参考:How does Wise verify my identity?)。ということで、銀行口座の情報を教えるのを躊躇している人にWise Accountを開いてもらうというのは、「お金を送るから銀行口座(もどき)を開いてね。終わったら口座開設に使ったEメールアドレスだけ教えてくれればいいから」と言っているようなものなので、相手の負担が大きいような気もします。

4. 送金上限について(米ドルの場合) 

以下の通り、アカウントの登録住所によって異なりますがほとんどの州の場合、一回の送金につき1,000,000 USDまで送金できるようです。ただし、Bank Debit (ACH)は一日当たりの上限が15,000 USD、デビットカード/クレジットカードは24時間あたりの上限が2,000 USDとそれぞれ定められているので、それ以上の金額を送る際にはWire Transferを利用することになるようです。

送金上限金額はありますか?

お客様のアカウント登録住所が 認可された州 の場合、または、米国以外の国(米国領を除く)の場合

・1回の送金につき、1,000,000 USD (個人および法人送金)
・バンクデビット (ACH)で1日あたり15,000 USD(この上限は11:59 pm (UTC)にリセットされます。)
・デビットカード/クレジットカードの上限は24時間あたり2,000 USD、7日あたり 8,000 USD

お客様のアカウント登録住所が、ネバダ、ハワイ、グアム、バージン諸島の場合

・1回あたり、個人送金では50,000 USD、法人送金は250,000 USD
・年間制限:個人送金 250,000 USD 、法人送金 1,000,000 USD
・ACHバンクデビットでの上限額は1日あたり、10,000 USD

(出所:https://wise.com/ja/help/articles/2932150/米ドルusd送金についてよくある質問

5. 口座開設法および送金

5.1 以下のボタンをクリックしてWiseへ移動

Wiseを使ってみようかなと思った方は、良かったら以下のボタンからスタートしてください。初回の海外送金手数料が無料(送金額が$600以下の場合)、もしくは割引(送金額$600分にかかる手数料が無料、$600を超えた分のみ自己負担)になります。

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5.2 ワイズの口座を作成

ワイズのサイトから「Register」または「Get Started」をクリックすると登録画面に移動します。すぐ上のボタンを押してスタートした場合は、下の画面のように「Get Started」の代わりに「Get free transfer」という文字が表示されます。

「Personal」口座か「Business」口座か選択後、Eメールアドレス、パスワードを入力、居住国を選択して「Sign up」ボタンをクリックします。

5.3 送金金額(または受取金額)の入力

(1) 送金に使う通貨(例:USD)、(2)受取時の通貨(例:JPY)および(3)送金金額または受取金額のいずれかを入力します。以下、1,000 USDを円建てで送金したときの画面なので、you sendの枠に1,000を入力しました。日本円での受取金額を指定したい場合には、Recipient getsの欄に受取希望額を入力します(この場合、必要なドルの金額が自動的に計算されます)。

5.4 送金者の情報を入力(初回のみ)

「Personal」口座か「Business」口座か選択します。

続けて、氏名、生年月日、電話番号、住所を入力します。

5.5 受取人の情報を入力

まず、受取人が「Myself」、「Someone else」、「Business or charity」のいずれなのかを選択します。

自分あての場合は、以下のように口座名義人名(日本の口座の場合は通常はカタカナ表記)、銀行名、支店名、口座の種類および口座番号を記入します。他人宛の場合は、上記に加えて住所を入力する必要があります(上記3.2参照)。

銀行や支店名は、スクロールバーを下に下げて探すまたはサーチタームを入力して検索して選べます。

5.6 内容の確認

送金内容、受取人情報を再確認します。間違っていたら訂正できます。

5.7 アメリカドルをワイズに送金

最後に、ワイズ宛に送金の手続きをして終了です。

前述の通り、私はBank Debit(ACH)を選びました。まずはリンクしたい銀行を選びます。

その後、オンラインバンキングの時に使っているユーザー名・パスワードを入力して口座をリンクさせます(リンクするにあたってJPMorgan Chaseのサイトに行く必要はなく、ワイズのサイト内で全て完了しました)。銀行によってはSMS等による認証手続きがありますが、不安な人は別の送金方法を選んだ方が良いかもしれません。

銀行の口座とリンクされたら、送金の承認を行います。あとは待つのみです。

ということで、興味のある方は良かったら以下のボタンからスタートしてください。

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6. (追記)2回目の体験記~週末に送金

ワイズを再び利用しました。今回は週末の利用となりました。2021年8月7日(土)の体験記です。

6.1 初回送金時との違い

(1)当然ながら、送信者の情報の記入(上記5.4)は不要でした。

(2)受取人の情報は、前回入力した口座が「Your recipients」として表示されていました。新規入力ももちろん可能です。

(3)ワイズへのアメリカドルの送金に関しては今回もBank debit (ACH)を利用しましたが、送金法を選択して「Continue payment」をクリック後、自動的に前回登録した銀行(JPMorgan Chase)からの送金が始まりました。SMSでの認証等は不要であっという間に終了しました。

6.2 かかった時間

今回は土曜日の夜(日本時間では日曜日のお昼頃)に送金作業を行いました。 Bank debit (ACH) にもかかわらずアメリカ側での送金は2分で終了していました。

また日本側の銀行口座(三井住友銀行)への入金については日本時間の月曜日になるのではないかと思っていましたが、予想に反して同日(日本時間の日曜日)中に終了していました。ワイズから私の日本の口座への送金終了(Transfer Successfully sent)とほぼ同時に私の口座でも入金が反映されたようでした(注)。

(注)これは想像に過ぎませんが、週末にもかかわらず日本の口座への送金が同日中に終了したのはワイズ側でも三井住友銀行に口座がある等の理由があるのではないかと思います。なので、送金先が地方銀行の場合は同日ではなくもっと時間がかかるかもしれません。

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