投資に関する第一回目の投稿なので、まずは投資の魅力、投資するに際しての心構え等についてお話したいと思います。尚、ここでは、「投資」といった場合には、株式投資だけでなく、定期預金、ミューチュアルファンド、ETF(exchange-traded fund)その他を含みます。
目次
1. 投資の魅力
1.1 複利運用で元本倍増も夢ではない
日本では、投資(資金運用)に関して、「損をしそう」とか「ギャンブルと同じに思える」といったように、ネガティブなイメージを持つ人もいるかと思います。一方で、老後に必要な資金は3000万円とも一億円とも言われています。
老後資金について書いてある記事を見ると、支出面(なぜそれだけの金額が必要なのか)に重点が置かれていますが、たとえば一億円必要といった場合、お給料から一億円ひねり出して貯金しないといけないと思いがちですが、高金利で運用すればもっと少ない額しか貯金・投資に回せないとしても老後資金を確保することが可能です。
例えば、100ドルの資金を毎年10%で複利(配当金をおろさずに再投資に回す)で運用したとすると、1年後には100ドル掛ける1.1で110ドル、2年後は110ドル掛ける1.1で121ドルと計算していくと、以下の表のように、10年後には259ドル、20年後には673ドルになっています。参考のため、5%または3%で複利運用した場合の結果も横に掲載してありますが、5%でも20年後に265ドル、3%で181ドルとなかなか悪くない結果になっています。
ちなみに、「72の法則」を使うと、資産を倍増にするのに必要な年数と金利(複利運用)の関係が計算できるそうです。この法則によると「72÷金利=資産倍増にかかる年数」となるそうです。上の表と比べてみると、以下の通りとなるので大体あっているようです。
- 10%で複利運用(8年後に2.14倍): 72 ÷10= 7.2 年
- 5%で複利運用(15年後に2.08倍): 72 ÷ 5= 14.4年
- 3%で複利運用(24年後に2.03倍): 72 ÷ 3= 24.0年
毎年10%の利率で運用なんて無理と思うかもしれませんが、アメリカの株価の変動額は桁違いに大きいので(例えば、Facebookは2012年の5月のIPO時の価格が29.6ドル、一旦18.06ドルまで下げた後、上昇の一途をたどって2017年11月現在で181ドルと、5年強で10倍に上がってますね)、株式投資も適宜取り入れた場合には、平均で考えると10%も射程内だと思います。
1.2 元本そのままで収益を得ることも可
長期的な利回りは減りますが、利息や配当を元本に再投資せずに受け取ることによって、元本に手を付けずに収入を得ることも可能です。
労働収入があるうちは利子や配当金を再投資、定年等で労働収入がなくなったら利息・配当金を収入源として生活費に充てるというのが効率的かと思いますが、この場合以下の点を念頭におきつつ投資先を決めるというのも一つの案です。
- 株式投資の場合、四半期ごとに配当金を出す企業が多いので、配当が1・4・7・10月の企業、2・5・8・11月の企業、3・5・9・12月が配当の企業にバランスよく投資することによって、毎月配当金を受け取る。
- REITのように、毎月分配金がでるファンドにも投資する。
2. 投資するにあたってまず考えること
2.1 何にいつ使う資金なのか考える
「株式投資って怖そう」とか、「株式投資をすると損をして終わりそう」と思っている人は、「投資Investment)」と「取引(Trade)」や「投機(speculation)」を混同しているのかもしれません。
一言でいうと、投資は、長期にわたって保有することを前提に行う資金の運用、デイトレに代表される取引や投機は、短期的な利ザヤを稼ぐ目的に行う資金の運用になります。
本サイトでは、投資に焦点を置いています。特に株式投資については、変動が激しいので5年、10年(あるはもっと長期)といったスパンで考えていくことになると思います。一般論として、来年旅行に行くまでの間だけ運用とか、3年後の留学費用やマイホームの頭金に使う予定というように、比較的短期で使う予定がある場合には、株式ではなくてCDやミューチュアルファンド、ETFなど、ローリスクのものに投資するのが安心だと思います。
2.2 リスク耐性を見極める
これについては、おいおい考えていきたいと思いますが、ハイリスクハイリターンを狙うのか、ローリスクローリターンでいくのか、両社の中間でいくのかは一度考えておく必要があります。
2.3 分散投資を心がける
これについては、今更いうほどのことでもないかもしれませんが、とても有望と思われる投資先があったとしても全資金をそこにつぎ込むというのはとても危険です。
私は、キャピタルゲインはあまり望めないけれども安定した配当金が期待できる債権を中心にしたファンドやETF、株式(業種が偏らないよう注意)、S&P500をトラックしたETF等、いろいろ分散しています。(逆に広げすぎていい例ではないかもしれません。)
どのように分散したらいいのかについても回を改めて考えていきたいと思います。
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