
今日は私が使っているお勧めクレジットカードのお話です。2020年に入ってから1枚追加したので、今のところ7枚のカードを利用しています。4枚はキャッシュバック(年会費無料)、 1枚はホテル系カード(年会費あり)、2枚は飛行機のマイレージがもらえるカード(無料1枚・年会費あり1枚)です。類似のカードについても説明を加えましたので、クレジットカード選びの時の参考にしてください。尚、年会費無料~$100未満のクレジットカードが検討の対象となってます。
目次
1. Fidelity® Rewards Visa Signature® Credit Card
特に他のカードを使う理由がない限りはこのカードを使っています。 もしもクレジットカードを 一枚に絞りなさいと言われたらこのカードを残すと思います。私の知る限り、Fidelityが発行している唯一のクレジットカードだと思います。
アメリカに来てから3番目に作ったカードです。ちなみに一番最初はANA CARD USA(解約済み)、次に AAdvantage® Platinum Select® (2020年2月にAAdvantage MileUp Cardに変更済み)を作りました。
1.1 おすすめポイント
年会費無料。
何を購入しても2%のキャッシュバックが付きます。具体的には、$1につき2 Reward Pointが貰えます。 5,000ポイント(キャッシュバック50ドル分)が貯まった月にそれまでに貯まった分がまとめて、あらかじめ指定しておいたFidelityの口座に振り込まれるので、自然と投資資金が増えていきます。
キャッシュバックの額に制限なし。
海外で利用した場合はForeign Transaction Feeとして1%がかかりますが、2%のキャッシュバックと相殺して、キャッシュバックがもともと1%だったと考えれば許容できる範囲です。
詳しい情報はこちら:Fidelity Reward Signature Credit Card
1.2 類似のカード
このカードはFidelityに口座を持っていない人には向かないので万人向けとはいえません。 類似のカードとしては以下があります。
1.2.1 Citi Double Cash Card(Master Card)
年会費無料
何を購入しても2%がキャッシュバックが付きます。 購入時に1%、支払い時に1%と、2回に分けて付与されます。キャッシュバックはCitiの口座へ振り込む以外に、クレジットカードのステートメントクレジットとして使う(クレジットカードの返済にあてる)こともできるようです。キャッシュバックを利用できるのは$25以上貯まったらのようです。
キャッシュバックの額に制限なし。
海外で利用した場合はForeign Transaction Feeとして3%かかる点、注意が必要です。
詳しい情報はこちら:Citi Cash Reward Credit Card
1.2.2 Chase Freedom Unlimited
年会費無料
キャッシュバック率は1.5%とちょと下がりますが、上記のカード同様、何を購入してもキャッシュバックの対象となります。加えて、drug storeおよびrestaurantでカードを使用した場合は追加で1.5% (合計3%)のキャッシュバックが、ChaseのUltimate RewardプログラムのサイトからTravel関連でカードを使用した場合は追加で3.5% (合計5%)のキャッシュバックがあります。 キャッシュバックの額に制限なし。
尚、初年度特典として、最初の一年間だけgrocery storesでの買い物が5%のキャッシュバックの対象となるようです。こちらはカード利用額$12,000までの上限付きです。
キャッシュバックの使い道は一番融通が利くようで、Chaseの口座へ振り込む以外に、クレジットカードのステートメントクレジットとして使う、各社のギフトカードに変える、アマゾンでの購入費用に充てる他いろいろ選択できます。最低金額も特に設定がないので、例えば、たったの$1しか貯まっていなくてもキャッシュバックを受け取れます。Chaseのクレジットカードのキャッシュバックは皆同様なので、以下では説明を省きます。
海外で利用した場合はForeign Transaction Feeとして3%かかる点、注意が必要です。
詳細はこちら:Chase Freedom Unlimited
1.2.3 Capital One Quicksilver Cash Reward
年会費無料
上記のChase Freedom Unlimited同様、何を購入しても1.5%のキャッシュバックの対象となります。
海外で利用した場合はForeign Transaction Fee がかかりません。
詳しい情報はこちら: Capital One Quicksilver Cash Reward
2. Bank of America® Cash Rewards Credit Card (Master Card)
2019年8月に作りました。ずっとBank of Americaのクレジットカードが欲しかったのですが、あまり魅力的と思えるカードがなく躊躇していました。やっとこんなのが欲しかったと思えるカードができたので早速申し込みました。
2.1 おすすめポイント
年会費無料
3%のキャシュバックがもらえるカテゴリーを自分で選べます。選択できるカテゴリーは、gas、online shopping、dining、travel、drug storesおよび home improvement/furnishings からの選択になります。カテゴリーは月一回変更可能です。旅行のプランニングをする月はTravelを、Black Fridayのある11月にはonline shoppingを選択するといった具合にフレキシブルに変えられるのが魅力です。
上記以外に、grocery stores と wholesale clubsでの買い物は2%、その他すべてのカテゴリーでの買い物は1%のキャッシュバックがつきます。
尚、3%と2%のキャッシュバックが付くのは四半期毎に$2,500までで、$2,500を超えた部分についてはカテゴリーにかかわらずキャッシュバックは1%になります。
Bank of America/Merrill Lynchへの預入額が多い優良顧客は、Reward ボーナスとしてキャッシュバックの利率が25%~75%増し(3%の代わりに、預入金額に応じて3.75%、4.5%または5.25%のキャッシュバック率)になる等、いろいろ特典があるそうです。私はBank of Americaに口座を持ってないので残念ながらこの恩恵には預かってません。
キャッシュバックはBank of Americaの口座へ振り替える以外に、クレジットカードのステートメントクレジットとして使う(クレジットカードの返済にあてる)こともできます。
海外で利用した場合はForeign Transaction Feeとして3%かかる点、注意が必要です。
詳しい情報はこちら:Bank of America® Cash Rewards Credit Card
ずっとBank of Americaのクレジットカードが作りたかった理由というのは、Bank of Americaが行っているMuseum on Usというプログラムの恩恵を受けたかったからです。これは、このカードに限った話ではなくBank of America発行のクレジットカード、ATMカード全てにあてはまります。Museum on Usプログラムについての説明は以下の記事を参照ください。
2.2 類似のカード
私の知る限り、同様のカード(自分でボーナスカテゴリーが選べるカード)はないと思います。ただ、このカードの代わりに申し込むかどうか迷ったので、以下のカードを紹介したいと思います。
2.2.1 Blue Cash Everyday® Card (American Express)
年会費無料
U.S. supermarketsでの買い物は3%、U.S. gas stations & select U.S. department storesでの買い物には2%、その他は1%のキャッシュバック。
3%の買い物に対するキャッシュバックは年間$6,000が上限です。
American Expressのカードが欲しかった(既に一枚持っていましたが、解約検討中だった)ので検討しました。年会費無料のAmerican Expressカードの中では一番良さそうかなと思いました。我が家の場合、supermarketsよりもgrocery storesの利用の方が多いので、3%となるのがgrocery storesだったら申し込んでいた可能性大です。
詳しい情報はこちら:Blue Cash Everyday® Card
参考までに、このカードの上位カードとして「Blue Cash Preferred® Card」があります。年会費として$95がかかりますが、US Supermarketsでの買い物のキャッシュバック率が6%とぐんと跳ね上がるので Supermarketsでの買い物額が多い人にはこの有料のカードの方が人気があるようです。
3. Chase Freedom Flex (Visa Card)
個人的に、使う月はとことん使う、使わない月は全く使わないという感じで、使用頻度の落差が激しいカードです。お勧めとはいえ、もしもカードの数を減らす必要が出てきた場合にはこのカードが早い段階で削減の対象になると思います。
3.1 おすすめポイント
年会費無料
四半期ごとにボーナスカテゴリーがあり、ボーナスカテゴリーに該当すると5%のキャッシュバックがもらえます。上記のBank of Americaのカードと違い、ボーナスカテゴリーはChaseが指定します。 ボーナスカテゴリー以外での買い物は1%のキャッシュバックがつきます。
5%のキャッシュバックが付くのは毎月最初の$1,500までで、$1,500を超えた部分についてはカテゴリーにかかわらずキャッシュバックは1%になります。
海外で利用した場合はForeign Transaction Feeとして3%かかる点、注意が必要です。
詳細およびお申込みはこちら:Chase Freedom
2021年については以下の通りです。(参考:5% Cash Back Calendar)

2020年については以下の通りでした。
1st quarter 2020 – Gas Stations, Internet, Cable & Phone Services and Select Streaming Services.
2nd quarter 2020 – Grocery Stores, Fitness Club & Gym Memberships and Select Streaming Services.
3rd quarter 2020 – Amazon.com and Whole Foods Market.
4th quarter 2020 – Walmart and PayPal.
3.2 類似のカード
3.2.1 Discover it® Cash Back
年会費無料
四半期ごとにボーナスカテゴリーがあり、ボーナスカテゴリーに該当すると5%のキャッシュバックがもらえます。上記のChase Freedom同様、ボーナスカテゴリーはDiscoverが指定します。 ボーナスカテゴリー以外での買い物は1%のキャッシュバックがつきます。
5%のキャッシュバックが付くのは毎月最初の$1,500までで、$1,500を超えた部分についてはカテゴリーにかかわらずキャッシュバックは1%になります。
海外で利用した場合にForeign Transaction Fee がかからないようです。
詳しい情報はこちら:Discover it® Cash Back
2021年のボーナスカテゴリーは以下の通り。ほぼ2020年と同じようです。

参考までに、以下が2020年のボーナスカテゴリーです。

4. Amazon Prime Visa Signature
AmazonのPrime会員は是非持ちたいカードです。私はPrime会員になっていることもあり、バンバン利用しています。非会員の場合は、このカードではなく上記のBank of America Cash Rewardsを取得してonline shoppingをボーナスカテゴリーに選んでもいいかもしれません。
4.1 おすすめポイント
年会費無料(但し、 Amazon Prime会員 になるには年会費$119かかります)。
アメリカのアマゾンおよびWhole Foodsでの買い物時にこのカードを使うと、Amazon Prime会員の場合は5%のキャッシュバックが、非会員の場合は3%のキャッシュバックがつきます。
ちなみに会員・非会員に限らずrestaurants, gas stationsおよびdrugstoresでの買い物には2%、それ以外での買い物には1%がキャッシュバックとして貰えます。
海外で利用した場合にForeign Transaction Fee がかかりません。
詳しい情報はこちら:Amazon Rewards Visa Signature Cards
4.2 類似のカード
各種のデパートやスーパーがストアカードを発行して、そのお店での買い物時のでの割引を提供しているので、頻繁に行くお店のクレジットカードを作るとお得に買い物ができます。
詳細は省きますが、Target RedCard、Costco Anywhere Visa Card等は良く聞くので、TargetやCostcoの方がよく利用する人は検討に値すると思います。
5. Hilton Honers American Express Surpass Card
ずっとお得なAmerican Expressカードを探していたのですが、このカードに決めました。2020年1月に入手したばかりのカードです。
5.1 おすすめポイント
年会費:$95
旅行するときにヒルトンに泊まる人には、かなりお得なカードです。まずは、Hilton Honors Statusが自動的にゴールドステータスになります。ゴールドステータスになることの利点は、ホテルによっては無料で朝食がついてきたり、部屋がアップグレードされる可能性があったりすることのようです。私はこれまではホテルの予約の際にはホテルの系列は気にせずに、観光地への近さや交通の便の良さを重視して選んでいましたが、上記の特典があるのであればこれからはできるだけヒルトンに泊まっていこうと思います。
私の一番のお目当ては、無料でPriority Pass Selectというプログラムに参加でき、そのプログラムを通して空港のラウンジが無料で使える券が年間10枚もらえることです。これはPriority Passの「Standard Plus」プラン(年会費$299)中の、ラウンジ・ベネフィットだけを取り出したプランのようです。
もちろん、カードの使用に応じてHilton Honersポイントが貰えます。もらえるのは$1につき、ヒルトンホテル内での利用だと12ポイント、レストラン・スーパーマーケット・ガスステーションでの利用で6ポイント、他での利用で3ポイントです。
更に、年間で$15,000以上使うと、週末に無料でHiltonホテルに一泊できる券がもらえます。月平均で$1,250チャージしていけばよい計算になるので、さほど無理な金額ではありません。
(補足) American Expressのカード独自の特典
ちなみに、このカードに限った話ではありませんが、American Expressのカード保有者は無料でShopRunnerの会員(100+のオンラインサイトで無料で2-day shippingの恩恵あり)になれます。
また、思わぬところでAmexカードを持っている人向けのサービスがあったりします。これまでに経験したのは(解約済みの「AAdvantage® Platinum Select」での経験になりますが)、フロリダ州オーランドのユニバーサルスタジオ内にAmerican Express所持者専用の無料休憩所があったこと、US Open Tennisの会場でAmerican Express所持者にテニスの実況中継が聞けるラジオを配布していたこと、およびニューヨークのRestaurant Week中に対象となるレストランで食事をしてAmerican Express Cardにチャージをしたことにより$5がステートメントクレジットとして返金されたこと等です。
このカードを取得してからの経験としては、2020年にはSmall Businessに分類されるお店で$10以上の買い物をすると$5が最大10回までステートメントクレジットとして返金されるというキャンペーンがありました。この時は家族カードも対象となったので、合計$100($5 x 10回 x 2人分=$100)が戻ってきました。2021年は4月~12月の期間中、月一回限定ですが、レストランで$10以上の支払いをすると$10が ステートメントクレジットとして返金されるというキャンペーンが進行中です。こちらは家族カードは対象とならないので、合計$90($10 x 9か月 = $90) が戻ってくる予定です。ということで、年会費$95がかかっていますが、2020年と2021年は実質的には年会費がほぼ無料となりました。
5.2 類似のカード
ヒルトン系のカードでは、年会費無料の「Hilton Honors Card」、年会費$450の「Hilton Honors Aspire Card」もあるので、Hilton Honers American Express Surpass Cardは中間の位置づけになります。それぞれ Hilton Honors Status がシルバー、プラチナになります。 Hilton Honors Card では空港券のラウンジ券がもらえないこと、 Hilton Honors Aspire Card は年会費がかなり高額なことを考えると、Hilton Honers American Express Surpass Cardが一番お得感が高いと思います。
追記:上述のラウンジの無料券ですが、譲渡不可ということが判明しました。というわけで、無料券を2枚使って自分と自分の同行者と2人一緒にラウンジ利用という方法はとれないようです。出張が多い人には重宝しそうな特典ですが、飛行機に乗るのは家族旅行の時のみという人はあまり恩恵に預かれなさそうです。ということで、カードを作ったときにサインアップボーナスとしてもらった Hilton Honersポイントを使いきったタイミングで 年会費無料の「Hilton Honors Card」に切り替えるかもしれません。
6. United Explore Card
6.1 おすすめポイント
年会費:初年度無料、2年目以降$95
ユナイテッド航空のチケットの購入、レストランおよびホテルでの支払いにこのカードを使った場合、$1につき、ユナイテッド航空のマイレージが2マイル貰えます。それ以外の買い物の時は$1につき1マイルです。
空港で使えるラウンジ券が一年に2枚貰えます。個人的にはお気に入りの特典です。1枚を主人に譲って、片道だけ一緒にラウンジを使うという使い方で問題ありませんでした。
エアライン系のクレジットカード (年会費が有料のカードに限りますが) では割とスタンダードな特典ですが、搭乗時の優先順位が高いので他の人に先がけて搭乗できます。また、一個目の荷物を無料で預け入れできます。
これもエアラインカード系のクレジットカードではスタンダードですが、海外で利用した場合にForeign Transaction Fee がかかりません。
また、グローバルエントリーまたはTSA Pre✔®の申し込み時にこのカードを使うと、ステートメントクレジットとして返金されます。私も2018年に申し込みました。興味のある方は以下の記事をご覧ください。
詳細およびお申込みはこちら:Chase United Explorer Card
尚、2016年の5月にこのカードを取得してから既にマイレージを日本往復チケットに3回交換しましたが、いずれの場合も割とスムーズに直行便の予約が取れたので満足しています。もっとも、ニューヨークからの出発の場合、JFK発着のANA便とニューアーク発着のUA便のどちらも利用可(直行便の運航数が多い)というのが大きいかと思います。
6.2 類似のカード
エアライン各社と提携したカードがいろいろあるので、どのエアラインを一番使うかによってどのカードが一番いいかは人によって変わってくると思うので、ここでの検討は省略します。
といいつつ、ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空と提携のカード(年会費無料~$100以下のもの)については以下の記事で比較してみました。
また、AAdvantage Platinum Select®(年会費あり)をAAdvantage MileUp Card(年会費無料)にコンバートした時の体験についても記事にしたので、興味のある方は以下もご覧ください。
ちなみに、デルタ航空とジェットブルーはかなり前から、一度貯めたマイレージは自動的に消滅しないという方針をとっています。ユナイテッド空港も、2019年8月から同様の方針に転向しました。これに対し、アメリカン航空の場合は依然として18カ月間マイレージの増減を伴う活動がない場合は一度貯めたマイレージが消滅してしまいます。その意味で、アメリカン航空のマイレージを積極的に貯めるという目的がない場合であっても、定期的にアメリカン航空のマイレージを取得できるクレジットカード(AAdvantage Platinum SelectまたはAAdvantage MileUp Card)を持っていると便利だと思います。
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